最近読んだ本について。
著者はトーン・テヘレンというオランダの作家さんです。
誰かを家に招待したい一方、誰も来なくてもいいという、相反する思いを抱えたハリネズミの物語です。ほぼ一冊、ハリネズミくんの頭の中の妄想で話は進んでいきます。登場人物はすべて動物になっており、なんだか安心してしまいました。カメとカタツムリのコンビにはクスッとします。
これは、ヤマアラシのジレンマが元になっているのかなと思いました。ハリネズミとヤマアラシって、素人には違いがよくわかりません。
ちなみにヤマアラシのジレンマとは、互いのことが好きだけれど、近づきすぎると針で相手を傷つけてしまうため、近づいたり離れたりをしながら、しだいに最適な距離を見つけていくという話です。
ハリネズミは自分のハリにコンプレックスを抱える一方、それが自分という存在の根源とも感じています。
「ありのままの自分を認める」というメッセージでしょうか。
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まごころ整体院
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