眼鏡やコンタクトレンズをしないとものがよく見えない「近視」はできれば誰でもなりたくないものですよね。
最近近視の子どもが増えている印象はあったのですが、世界中で爆発的に増加しているみたいなんです。
とくに東アジアが顕著で、中国やシンガポールは国自体で近視を防ごうとしています。日本も負けないぐらいの割合で近視の子どもがいます。
子どものときに近視になるかどうかがほぼ決まります。どうすれば眼鏡いらずの大人になれるのでしょうか。
この近視の問題をどうにかしようと、世界の科学者が研究を進めてきました。
対策を立てるために、原因の究明です。
まず遺伝子に問題があるかどうかです。
例えばヘルニアや腰椎分離症の腰痛も、遺伝性はあると言われています。
親子で顔が似るように、骨や筋肉などからだの組織が似るのも不思議なことではありません。
しかし、人類も含めて種は何千年、何万年もの時間をかけて進化しているので、ここ数十年で近視が増えたのは疑問です。
調べたところ、近視になる遺伝子が増えたとかの問題ではないようでした。
では原因は何だったのかというと、「環境」によるものでした。
東アジアでは、詰め込み教育が世界でも顕著な地域です。
受験対策に、とにかくものを覚えさせます。
もちろん、勉強や読書だけでなく、パソコンやテレビゲームも影響するでしょう。
では、勉強や読書をしている以上眼が悪くなるのは仕方がないのかというと、そうではありません。
非常に面白い研究結果が出ました。
同じだけ眼を使っていても、「外出」している時間が長いグループは、目が悪くなる割合がかなり少なかったのです。
外にいることの何が、眼にとって良く働くのか。
新鮮な空気なのか、遠くのものを見ることか。
答えは、「日光」でした。
近くのものを見ていれば、ピントを調節するために、網膜を酷使します。
日光を浴びると、ドーパミンが眼に放出されて、網膜を修復する作用がはたらくようです。
からだも脳も、使ったら休ませますよね。
この研究結果から、台湾では子どもに外出する時間を設けたところ、視力がどんどん回復しているらしいんです。
外に出てもちろん遊んでもいいですし、台湾では学習の一環として外に出たり、タブレットを持ち出して外で学習したりしていました。
目安は一日2時間だそうです。
まだまだ研究は進む分野でしょうが、外出時間と視力は、かなり因果関係が強そうです。
小さなお子さんがいる方は、家の中ばかりにいないで、積極的に外に出るように言ってあげたほうがよさそうですね(^_^)
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